「インコ長生き」の想い

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pipi代理人

2015年よりセキセイインコを家族として迎え入れ、現在もなお2羽と同居中。2羽を立て続けに病で亡くし、特に最愛のpipiとは別れのあいさつも出来なかったことから、「二度とそんな悲しい思いはしないぞ」と知識を貯め、またインコが暮らす環境を整備。インコを家族に持つ方々の参考になればと、得た情報と整備した環境を公開。

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「インコを長生きさせよう」サイト、立ち上げの想い

このサイトの立ち上げは、我が家で暮らしていた2羽のセキセイインコの突然の死がきっかけです。

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黄色いセキセイ「らい」はある日突然呼吸困難の症状が表面化し、亡くなりました。その直前は、呼吸するたびに途切れなく「ヒューヒュー」という、まるで甘えているような鳴き声のような呼吸音を立てておりました。調べてみると、素人判断ですが、甲状腺腫のようでした。

調べれば調べるほど、緊急性がわかり、これはまずいと、夜診ていただける病院を片っ端からネットで検索。手当たり次第に連絡し、ようやく「連れてきて」と言っていただけた病院が見つかり、夜中にクルマで連れていく最中に亡くなりました。

寿命は、我が家に迎え入れて5年4カ月。平均寿命と言われる5年~10年からみると、短かめの時間でのお別れとなってしまいました。なにもできずに、ただ亡くなるのを見守る、というのはとても辛いものがあります。何がいけなかったのか、もっと事前に対処できることがあったのではないか…自分自身を責める毎日でした。

在りし日の“らいむ”。おとなしい割にちょっと気が強い女の子でした。
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甲状腺腫の要因の一つは、必要な栄養が不足しているからのよう。
必要な栄養素についてはコチラ、食事全般についてはコチラで触れていますのでご覧ください。

そんな、自分を責める日が続いている2ヶ月後、今度は最愛のセキセイ「pipi」の身体が膨らみ始めました。それまで、オウム返しなどを愉しんでいたのに、会話もしなくなり、また放鳥してもあまり飛びません。おかしいぞ、としばらく寝るときも枕元にpipiの家を持ってきて様子をみておりましたが、肩で呼吸をするようになり、また呼吸音も、鼻からではなく胸の方から”ギィッ、ギィッ”と音を立てるようになりました。

「これは、”らい”の二の舞になる」と感じ、出来る限り早く診ていただける病院を探しました。pipiはガッシリした体格の割にはいろいろ手間のかかる子で、数年に一度、遠方ですが小鳥の専門医にかかっておりました。ですが、この専門医は専門医だけにありらこちらから診察に伺う方が多く、かかりつけ医ではありましたが予約がいっぱいで、そんなにすぐには診ていただけません。そこで、犬猫を診つつも小鳥の専門知識を持っておられる先生を探し、診察に伺いました。

診察の結果は、レントゲンほか判断資料を見れば見るほど、絶望な状況。その瞬間、そんなになるまで気付かなかった自分を、本当に責め、またpipiに何度も「ごめんなさい」と謝りました。

 

pipiは、病院に連れて行った時には羽も力なく下がり、お腹の状態は大変なことに…
pipi代理人
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pipiは、発情しっぱなしによる生殖器肥大が主たる要因でした。
肥大しすぎて他の内臓を圧迫。肺すら3分の1になってしまうほどでした。
発情の要因は、生活の仕方、食事の与え方などいろいろな要因があります。
このサイトでは反省点を踏まえ、生活方法についてコチラ、食事についてはコチラにまとめていきます。まだまとめ切れていませんが順次更新していきますので、たまに覗いてくださいね。

話を、その時に戻しますね。

「もう、これは無理だ…」

諦めて、亡くなるまで、pipiが苦しむ姿を見るのは辛いけれど、なにもできずに見守っていくしかないな、と思う状況でした。

そう考えていた時、ドクターが「僕に任せていただけませんか」と一言。状況からすると“もう会えないかもしれない”という状態だっただけにどうするかとても悩んだのですが、万に一つ”元気になってくれる可能性もある”と考え、託すことにしました。

結果的には、これが最後の別れになりました。

とはいえ、ドクターは全力を注いでくれました。自分はたまたま大学での専攻が生物学でしたので、ドクターの判断・処置が入院中の検査のあれこれを通して、優れているのがとても良くわかりました。LINEで送られてくるpipiの毎日の状況動画からも、その結果明らかに改善しているのが判断できました。

亡くなる前日のpipi

亡くなる前日のpipi。 尾っぽの上に羽がくるほど力が戻り、回復してきていたことが窺えます。

ですが、退院に向けて準備を整え始めたとき、まさかの事態が。

突然死―――

亡骸と対面すると、目を見開いたまま。明らかに突然死でした。多分心臓発作でしょう。動くこともままならない状況だったpipiが元気に首をフリフリするまでに回復していた状況をLINE動画で見ていたので、ドクターは責められません。ですが、我が家に戻ってくるという期待が高まっていただけに、この結果はとてもショックでした。pipiも、調子が良くなっている実感があったでしょうから、まさかそんなことで自分が死んでしまうとは思っていなかったでしょう。そう思うと、なおさらpipiが不憫で、落ち込みました。

ドクターには、絶望的な状態のpipiを首が振れるまでに回復させてくれたことに、本当に感謝しています。ドクターは最善を尽くしてくれましたので感謝以外の言葉はありません。ですが、私がドクターに託すという判断をしたことが、最期に立ち会えなかったことに繋がってしまったことに、心が耐えきれませんでした。看取ったほうがよかったのではないか――今も頭をよぎります。加えて、最善の処置のためにかかったpipiの医療費が自分の手取りを超えていましたので、本当にこの流れでよかったのか、とても疑問になりました。pipiは他の臓器にも負担をかけてしまう病でしたので寿命と言えば寿命ですが、自分との会話を常に楽しむ子でしたので、家族のいない環境でなくなってしまうことは、本人(鳥)にとって納得のいくものではなかったのではないでしょうか

在りし日の“pipi”。とても気が利き、飼い主夫婦が言い争いになると仲裁に飛んできたりする、状況が読める子でした。
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施された処方のまず第一は、酸素室。
鳥の肺は人間とは違い、肺はとても多くの酸素を採り入れられるようになっているため、呼吸器の症状が出ればとても危険な状況です。
症状が出たらすぐに酸素を与えたいと思い、自作で酸素室をつくりました。詳細はコチラ

pipiはとても賢く、人の言葉がだいたい分かる子でしたので、見送ることもできないまま別れることになってしまったことは、pipiの事を考えれば考えるほど、自分自身にとって、もっと他の方法があったのでは、と本当に考えさせられました。

我が家で出来ることは、もっともっといっぱいあっただろうに…

調べれば調べるほど、「やっておかなければいけないこと」「準備しておかなければならないこと」など、一緒に暮らすにあたって様々な事が欠けていたことに気づきました。

[目的]インコも飼い主も、納得できる別れ方ができるように

こんなつらいことは、もう味わいたくはない。そのためにどうすれば…

いろいろ調べている中で、「やっておかなければならないこと」「準備しておかなければならないこと」などが、アレコレ出てきました。調べれば調べるほど、“同じ思いをしている人がたくさんいらっしゃるのでは”…という思いに至り、それならば調べた内容を誰もが見られるようまとめておこう、と、このサイトを立ち上げました。 ネット及び書籍でインコに関する情報を収集し、自分なりにまとめなおして掲載しています。セキセイインコと暮らしておられる皆様にとって、このサイトが少しでも役立てば嬉しいかぎりです。

[サイト構成]
○ 必要な栄養素をしっかり採ってもらうためのページ「毎日の食事」
○ より良い生活をおくるためのページ「生活環境」
○ 自宅で療養させられる環境づくりのためのページ「自宅療養・健康」

一緒に暮らすインコを長生きさせよう! ――管理人 pipi代理人(pipiD)

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